AEVE ENDING
「ねぇ、聞いた?今日、新しい子が収容されたらしいわ」
「最近メンバーの変動も少なかったのに。珍しいね」
「それがね、なんかお偉いさんの子息とかで、雲雀様とペアを組まされるらしいわ」
「えぇ!?新参者のくせに生意気!」
「―――じゃあ、あの女はどうなるの?」
「イヴのこと?さぁ…、スリーマンセルとか?」
「やな感じね。先週まで姿が見えなかったと思ったら、また我が物顔で雲雀様の隣に居るし」
「…そういえば、留学生も見てないわ」
「―――あぁ、確か彼も、雲雀様とペアを組んでいたっけ」
「いやだわ。まるで雲雀様を取っ替え引っ替え。そんなお易しい方ではないのに」
「無論だ。大体あの方は、こんな箱舟なんかに収容されていいようなものでもない」
「そうね。雲雀様ならもう、ご立派なアダムですもの」
「それで、収容される新参者を見た者は?」
「―――さあね」