AEVE ENDING
『ひばり、あなたはきょうからひばりとなのりなさい』
静かな声がする。
穏やかで優しくて、けれどなにかを孕むような。
『きみは、にてないね』
落ち着いた声。
けれどどこか失望と喪失を孕む、悲哀たるもの。
『美しくなりすぎたのよ』
囁きは。
『あの力はもはや人類の規格を越えている』
感嘆。
『所詮、鳥籠に飼われる小鳥に過ぎない。上等であるか下等であるか、聞かれれば、特上であることは認めるがね』
侮蔑。
『相容れることはない』
絶望。
『飛び立ちなさい、ヒバリ』
―――願い。