たった一人の生存者
序章 語り
男がいた。

彼の名前は岡本幸平(オカモトコウヘイ)なんの取りえも無い高校2年生だ。

彼は雲行きの悪い空に不安を抱きながらいつもの駅へと歩いて行く。

曇り空怯えにそそくさと駅へと向かう。

彼の通う高校は彼の自宅からは距離がある。両親は学生マンションに入る事を進めたが彼は拒んだ。

 「めんどくせぇ」
の一点張りで。

おっと彼が駅に到着したようです。

いつもの時間に彼は電車に乗り込んだ。

ここはローカル線。朝も早いのもありこの時間の利用者は少ないようです。
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