たった一人の生存者
いつも決まって居るのは、女子高生が一人とフリーターらしき者が一人そして幼稚園児の女の子が一人の彼を含めた四人です。

いつも顔を合わせる面子ではあるが、違いの事は一切知らない。

しかし彼、幸平は知っていた。女子高生は自分の高校の後輩であるという事を。

まぁ自分が二年になった頃から乗り出して来たので知っていて当然といえば当然である。

彼女、村田香奈子(ムラタカナコ)も彼が先輩だとは知っている彼の学ランの襟にはと学年証が付いているからだ。

さて、こんな無駄話をしている内に電車は発進したようです。
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