たった一人の生存者

「幸平君！それはいけない事だと思いますｗ」

一人の男子生徒が言った。

またｸﾗｽに笑いが起こる。

「そんな訳ないだろ？俺は年下が好みなんだ。」

幸平は顔をｷﾘｯとさせて言った。

ｸﾗｽﾒｲﾄ達はいつもと違う幸平に多少きょとんとしながらも笑った。

「あ〜あ残念。」

榊原が腰をｸﾈｸﾈさせながら言った。

（笑）

二年三組は笑いの絶えないいいｸﾗｽだ。

掃除も終わり。帰りのHR。連絡事項は靴の盗難があった事や明日の授業変更等。

そして、電車の脱線には気をつけろ。と。

教室を出る時。幸平は榊原に呼び止められた。