たった一人の生存者
「置き傘してて助かったぁ。おきべんも置き傘も便利だなぁ。」

幸平は呟いた。

雨は勢いを増す事も弱らす事もなく降り続く。

雨のせいか人は少ない。

駅へ向かう者が三人と幸平ぐらいだ。

程なくして駅に到着した。駅はいつも通り人で溢れている。

幸平は改札をくぐり、電車に乗り込む。帰りの時間帯の為電車内はごった返していた。

運良く幸平は席を確保する事が出来た。

電車に乗って、降りて、ローカル線に乗り換えて、幸平は家からの模様の駅に着いた。

「さぁて後ちょいだ。」

幸平は家に向かい歩き始めた。
< 27 / 38 >

この作品をシェア

pagetop