LoveSong.~愛する君へ~


「おはよー。」


あたしは、新しい制服に身を包んでリビングに行った。


「さゆ、おはよ。よく似合ってんじゃん。」


お兄はコーヒーを飲みながら手招きした。

お兄の近くまで行くと、隣の席を指差して「ココゆなの席な。」って言ってくれた。



「ゆなはやっぱりベージュが似合うわね。ふんわりしてて♪」


ママはあたしの前に紅茶を置きながら、身を包んだベージュメインの制服を見た。


「ありがとう! 似合ってないかと思ったらどうしようかと思った...。」


「さゆなちゃんは世界一可愛い娘だよ。職場で自慢とまらないかも・・・。」


はるパパはニコニコと笑いながらお兄の前の席について、ママお得意のフレンチトーストを手に取った。


それからママも席について、新しい家族の新しい朝の食卓を楽しんだ。



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