執事の名のもとに

俺は、執事としての才能は自分でいうのもおかしいけど、あると思う。　



現に俺はKINGクラスで２位につけている。　



「今回、お前が怪我をしたのはなぜだ？」



「木から落ちたから。」



「それだ。それがいけないんだ。」



親父は厳しい表情で言った。　



「晴馬、執事は主人の世話だけでなく、守らなければいけない。」



「守る…。」



「そうだ、話しに聞いたが今回のお前は訓練中に私情をいれたみたいだな。執事は何があっても主人の前では常に平常心だ。もし、その私情で主人が怪我をしたらどうする？ただではすまなくなる。今回はお前で良かったが、それが友達だったらどうする？分かるな、晴馬。」



忘れてた。　



執事として一番大事なことを。　



俺は…　



何もわかってなかった。