執事の名のもとに
えっと…確か、隣のクラスのやつだよな?
「美優さん。」
その男は美優をみるともぞもぞし始めた。
その態度が気に障るのか美優の眉間に軽くシワがよっている。
「話がないのなら失礼しますけど。」
痺れを切らした美優が最後の助け船を出す。
「も、もし…良かったら僕のダンスのパートナーになってくれませんか?」
おーやるじゃん。
きっと皆が誘いたいにちがいない。
でも怖いんだろうな。
なんて感心していると美優は冷たく言い放った。