執事の名のもとに






「はあ、はあ…。」



確かにこっちの方で…。



あっ! 



学園にあるベンチのひとつに美優は下を向いて座っていた。 



美優に近づく。 



俺の足音で美優は顔を上げて俺に気づくと驚いた顔をした。 



「は、晴馬…。」



美優の弱々しい声を聞いて余計自分がしたことを悔いた。 



「ごめんっ。美優。」



今さら遅いかもしれない。 



でも俺は逃げちゃいけないんだよな? 





< 169 / 419 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop