執事の名のもとに
自分の名前が書いてあった場所に座る。
教室を見渡すとほとんど皆が席に座っていた。
まだ時間まで30分あるのに。
「なあ晴馬くん。」
横から声が聞こえた。
「なんで俺の名前?」
そう尋ねると笑って答えた。
「昨日の集まりで名前言ってたからね。僕の名前は下山勝。よろしく。」
ほわほわしてるイメージの勝。
「よろしく、勝。」
「俺さぁ前回風邪になっちゃってさぁー、一番下のクラスなんだよな。」
「いままでどこにいたんだ?」
「ん?KINGだよ。」
笑って答えた。
こいつもKING?
俺が知り合うのってKINGばっかじゃないか。
誰にも気付かれないようにため息をつく。