執事の名のもとに
仮に女だとしたらつじつまがあう。
双子の愛琉ちゃんとも髪の長さを一緒にしちゃえば見分けもつかないし。
背が低いのも、身体が細いのも頷ける。
「晴馬。」
でも…仮に海琉が女だとしてもなんで男装してるんだ?
「晴馬!!」
「うわっ!!耳元で声出すなよ。」
耳がじんじんする。
そんな俺を軽く睨みながら敦は言った。
「何度呼んでも反応ないから寝てるのかと思ってね。」
「…えっ?全然気づかなかった。」