執事の名のもとに
「どーしたんだよ、いきなり。」
平静を装ってるけど、あれを見た後だからか内心ひやひやしてる。
「いや、さっきふと思ってさ。」
「ふーん。」
「で、海琉の何が気になってんの?」
「あのな…って、えっ?!」
驚いて口がぽかんと開いてると思う。きっとかなりのアホ面。
「何?」
俺と正反対にクールな顔で聞き返す敦。
いや、何じゃなくて…
俺、海琉を気にしてんの態度に出てたっけ?
記憶上出してないはず。