執事の名のもとに
案の定、幕が下りた瞬間海琉は倒れた。
突然の出来事に皆があたふたしてる中、勝は海琉を抱き上げた。
その顔はいつになく必死に見えた。
ああ、本気なんだ…。
勝の顔を見てそう確信した。
海琉が女でも、男でもきっと勝は海琉を好きでいることを止めないと思う。
きっと何も手を出さない敦もそれにきっと気付いてるはず。
「晴馬、海琉の部屋って俺の部屋だよな?」
「あ、ああ。」
「あと、よろしく。」
そう言うと、勝は海琉を抱えたまま走りだした。