執事の名のもとに
「あーれー?皆揃ってどうしたの?」
タイミング悪く勝が俺たちのところに歩いてきた。
当たり前だけど、勝には聞かれてはまずい。
「お前こそどーしたんだよ。」
質問には答えずに聞き返す。
「俺は寝れないから散歩しようと思って。」
いつものように笑って言った。
でもおかしい…。
勝はどんなに周りがうるさくても寝れるのに、夜で静かなら尚更深い眠りにつくはず。
それなのに寝れないなんて…。