執事の名のもとに
俺だけでなく敦もそう思ったのか不思議そうな表情を浮かべていた。
そのあとすぐ顔が戻ったと思ったら…
「よしッ!俺と走るか?」
と突然言い出した。
周りにいた俺らは敦の言葉に驚いて固まってしまった。
「お前、最近食ってばっかだろ?少しは運動すれば眠くなるだろ。」
挙げ句の果てにはそれだけ言うと勝を置いて走りだした。
ちょ、ちょっと敦…!!
「おい!早くしろ、勝。」
「お、おう!」
と勝も走りだした。
勝が敦に追いついたぐらいに敦は振り返って口パクでたぶん…
あ、と、は、よ、ろ、し、く
とだけ言って勝とともに走っていった。