執事の名のもとに
「海琉、俺はKingなのにお前に何もしてやれない自分が情けなくてしょうがない。悪いッ…」
「敦さんはちゃんと俺のことを考えていろいろしてもらいました。今までお世話になりました。」
頭を下げた海琉を敦は頭をがしがしっと撫でて、俺もありがとうと笑って言った。
そんな光景を見ながら俺だけは美優や敦のようにこころよく受け入れることができなかった。
本当はわかってる。
でも、認めたらいけない気がして…。