執事の名のもとに
「あっ…ちょっと悪い。」
ディスプレイを見ると敦は立ち上がって慌てて店の外に出た。
「どうしたんだろうなぁ。」
あんまり敦が慌ててる姿は見ない分少し心配になる。
「…さぁ、彼女とか?」
勝は口いっぱいにお好み焼きを入れている。
「ばかッ!お前じゃないんだから。」
頭をおもいっきり叩いてやった。
「ってーなぁ!!」
そうすると勝は俺の顔面目がけておしぼりを投げてきた。
見事ヒットしたおしぼりを握り締めると勝に向かって投げかえそうとした。
「…止めろ。」
岩瀬の言葉に肩まで上げた手を下ろした。