執事の名のもとに
そして、敦が部屋に帰ってきたのは夜遅くだった。
「…遅かったな。」
ベットから身体を起こすと俺が起きていると思わなかったのか肩がびくっとした。
「ああ、まだ起きてたのか?」
ジャケットを脱いで寝る支度をしてる敦はなんだか疲れ切っているのか、身体がダルそうに見えた。
「敦、お前大丈夫か…?」
今にも倒れそうだ。
「平気、平気。お前も寝ないと明日に障るぞ?」
「…ああ。」
俺の返事を聞くと敦はシャワーを浴びにいった。
シャワーの音が聞こえてきて、またベットに潜り込んだ。