執事の名のもとに
「それより、卒業おめでとう美優。」
「ふふふ、晴馬も卒業おめでとう。」
美優はなんだか綺麗になった。
気づかないうちに大人な女にどんどんなっていて、俺は置いていかれてしまいそうなくらい。
「…ねぇ、晴馬。あたしたち出会ってもう、1年なんだね。」
「ああ、そうだな。」
「…あのね、は「美優…。」
美優の言葉を遮り、ぎゅっと手を握った。
「…俺、まだまだ未熟だし、執事としてもこれからがスタートだけど、
俺と、付き合ってください。」
「…はい、よろしくお願いします。」