執事の名のもとに
「晴馬はここ。」
勝に押されて敦の右の席に座った。
えっ?
いいのか?俺がこの席で。
「敦、いいのか?」
「ああ、組み分けでベスト3のやつはこの椅子なんだよ。」
居心地悪いのは俺だけか?
「いいなぁ、俺もこの椅子座りたい!!」
勝が俺の椅子を揺する。
「調子に乗るのもいい加減にしてもらいたいね。」
刺のある言葉が飛んできた。
えっと……。
岩瀬拓海?だっけ。
「悪い、そのつもりはないんだが。」
岩瀬は何も言わず、敦の左の席に座った。