執事の名のもとに
「敦、ティラナってなんだ?」
俺が聞くとああというように口を開いた。
「ティラナは俺らでいうKingだよ。」
じゃあ彼女は敦と同じ地位なのか。
どうりで綺麗だと思った。
「あっ!名前を言っていなかったわ、初めまして。瀬戸口美優よ。よろしくね?」
そう言って瀬戸口さんは手を差し出してきた。
その手に自分の手を重ねた。
「中原晴馬です。よろしく。」
これが瀬戸口美優との出会いだった。