執事の名のもとに






「晴馬くん?」



「えっ?な、なに?」



ぼーとしていたことに気づいて慌てて返事をした。



「質問していいかしら?」



「全然いいよ。」



「なんで、執事になろうと思ったの?」



瀬戸口さんの言葉を聞いてついこの間の親父との会話を思い出した。 



いきなり来たんだよな、ここに。 



「はははッ。」



つい思い出し笑いをしてしまった。 



「晴馬くん?」



「ああ、ごめん。家はさ代々執事の家系で俺も主に使えなくちゃいけなくなったんだ。」



「そうなんだ。私と似てるわ。」






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