執事の名のもとに






「頼むから明日は自分で起きてくれよ?」



そう言った俺に敦は目を丸くした。 



「なんでだよ、いつものように起こしてくれよ。」



俺のTシャツを掴んできた。 



「馬鹿、放せ。伸びるだろ?だって、起こす時お前俺を叩くだろ?あれまじていたいんだわ。」



苦笑いを浮かべながら言うと敦はなんのことというような表情をした。 



それもそうだろう。 



敦は無意識に蹴ったり、叩いたりしてるんだから。



無意識のところが余計にひどい。 







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