執事の名のもとに
「なあ晴馬、許してくれ、頼むよ。なッ?」
謝り続ける敦に俺は完全に無視。
こんな俺等を見て勝は笑っている。
笑い事じゃねーんだよ。
心で怒鳴りながらも俺は目を閉じた。
俺がこうやって怒ってるのももちろん朝のこと。
覚悟はしていたものの、今回ばかりは俺の堪忍袋が切れた。
朝起こしたら、敦のやつ俺の顎をおもいっきり蹴ってきた。
そのせいで俺の口のなかは切れて腫れている。おかげでまともにご飯が食えない。