執事の名のもとに
「ぃった…お前、病人は労れよ。」
「それだけ喋れれば十分だろ?」
勝の後ろから声が聞こえてきた。
多分…
「岩瀬、相変わらず冷たいな?」
俺の言葉を聞くと勝の後ろからひょこっと顔を出した。
「晴馬、こいつもなんだかんだ言って心配してたんだぞ!!」
勝の言葉を聞いて岩瀬は勝の背中を叩いた。
「余計なこと言わないでいいんだよ、君は。」
「そんな叩かなくてもいいじゃんか。」
勝は拗ねたように岩瀬を見た。