銀鏡神話‐翡翠の羽根‐
第二部 機転。
「白江殿!!」
「!!曼陀羅……」
元の世界に帰ってきた私を、一番最初に出迎えてくれたのは曼陀羅。
ちょっとしか記憶の世界に行ってなかったのに、やけに曼陀羅が懐かしい。
「ミサ!! 帰ってきましたね!!
良かった……」
キャルナスさんが私の手を取る。
そんな彼の後ろにいるのは……
「白江様……おかえりなさい!」
綾瀬 めちる。
ゴシックロリータが良く似合う、金髪の女の子。
彼女もまた、私を快く出迎えてくれた。
「美紗ーっ!!」
「わっ」
飛び掛かって来たのは真帆。
一番の親友との再会(といっても数時間の別れだったが)
皆の温もりが伝わってくる。
私の居場所はやっぱり此処しかない。
皆の居る此処が、私の最高の居場所。
あんな記憶に無い古城何か忘れよう。
嫌な夢だったんだ。
「美紗!!」
「!! 間口!!」
やっと、やっと目を覚ましたんだね。
遅いよ! 心配させてさ!
私は思わず間口に抱きついてしまった。
「ばばばやめろって!
俺、便所行ってくる。」
また間口はお手洗いに行ってしまった。
……あれ?
何かが足りないよ。
『また吾平君はお手洗いですか。』
何で? 何で?
貴方は何処へ行ったの?
「……鎖葉斗君は?」
私の問いに皆は顔を伏せる。
嘘? なんで鎖葉斗君が居ないの?
「鎖葉斗は、帰って来ない。」
キャルナスさんが、今まで見せたことが無い様な、真剣な顔をした。
帰って……来ない?
彼の鎖葉斗君だよ?
普通出来ないような事を、まんまとこなしちゃって……
何時でも頼りになる、鎖葉斗君だよ?
鎖葉斗君はあたしの中では……最強なんだよ?
「……美紗。白露はもう……」
真帆が涙目だ。
でもやめて……
此の先は言わないで……
一番頼りにしてた。
鎖葉斗君があたしを助けてくれると思ってた。
なのに……莫迦……
鎖葉斗君は大嘘つきだ。
あたしを助けてくれるって言ったのに。
・
・
・
・
・
・
鎖葉斗君が居ない最中、私達の旅は再び始まった。
「!!曼陀羅……」
元の世界に帰ってきた私を、一番最初に出迎えてくれたのは曼陀羅。
ちょっとしか記憶の世界に行ってなかったのに、やけに曼陀羅が懐かしい。
「ミサ!! 帰ってきましたね!!
良かった……」
キャルナスさんが私の手を取る。
そんな彼の後ろにいるのは……
「白江様……おかえりなさい!」
綾瀬 めちる。
ゴシックロリータが良く似合う、金髪の女の子。
彼女もまた、私を快く出迎えてくれた。
「美紗ーっ!!」
「わっ」
飛び掛かって来たのは真帆。
一番の親友との再会(といっても数時間の別れだったが)
皆の温もりが伝わってくる。
私の居場所はやっぱり此処しかない。
皆の居る此処が、私の最高の居場所。
あんな記憶に無い古城何か忘れよう。
嫌な夢だったんだ。
「美紗!!」
「!! 間口!!」
やっと、やっと目を覚ましたんだね。
遅いよ! 心配させてさ!
私は思わず間口に抱きついてしまった。
「ばばばやめろって!
俺、便所行ってくる。」
また間口はお手洗いに行ってしまった。
……あれ?
何かが足りないよ。
『また吾平君はお手洗いですか。』
何で? 何で?
貴方は何処へ行ったの?
「……鎖葉斗君は?」
私の問いに皆は顔を伏せる。
嘘? なんで鎖葉斗君が居ないの?
「鎖葉斗は、帰って来ない。」
キャルナスさんが、今まで見せたことが無い様な、真剣な顔をした。
帰って……来ない?
彼の鎖葉斗君だよ?
普通出来ないような事を、まんまとこなしちゃって……
何時でも頼りになる、鎖葉斗君だよ?
鎖葉斗君はあたしの中では……最強なんだよ?
「……美紗。白露はもう……」
真帆が涙目だ。
でもやめて……
此の先は言わないで……
一番頼りにしてた。
鎖葉斗君があたしを助けてくれると思ってた。
なのに……莫迦……
鎖葉斗君は大嘘つきだ。
あたしを助けてくれるって言ったのに。
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鎖葉斗君が居ない最中、私達の旅は再び始まった。