銀鏡神話‐翡翠の羽根‐
「あっ、白江様、通訳させていただきます!!」

名乗りでたのはめちる。

「キャルナス様は

《美紗、あなたのことは前からサバトに伺っていたよ。

支配者の能力を望まないそうだね?

私はその話に感心してしまった。

先代の支配者たちは皆この能力を使い、
そして能力の代償により滅びていった。

前代もそんなような奴だ。

能力の代償による死の寸前にキミに能力を押し付けた。

私はあなたを救いたい。

これからも協力させていただくよ。

あ、後ゆったり日本語モードでしゃべれるけどそっちの方がいい?》

ってキャルナス様!?

だったら最初からそうしてください!」


バコンッ


めちる愛用のフライパンが、キャルナスの頭部に火を吹いた。

泣き出すキャルナス。

かなり幼稚な男だ。

「あ、そういえば香、七瀬 香(ななせ かおり)は?」

キャルナスに問う真帆。

「しくしく、ああ私知らなーい、全く知らな」

「キャルナス様。」

「彼女は現地で合流するつもりだ。

彼女はワタシのことを嫌っているからな。

同行を拒否されてしまったんだ。

同じ電車に乗るのも嫌らしくてね。

というより同じ空気を吸うのも嫌だとか。」
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