銀鏡神話‐翡翠の羽根‐
「だって君腹黒そうだし、私達のミサを傷つけそうだし。」

此れには何故か皆頷き、同感した。

「実は吾平君と白江様の関係を、キャルナス達には話しておきました。」

そういうことか、美紗と別れておきながら、
未だに美紗を利用する元彼･間口 吾平。

話を聞いた限り嫌われて当然だ。
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キャルナス･シャルドネの登場により、一気に場の空気が緩んでしまった美紗達。

そんな気を改めて締めなおすと、電車に乗り込んだ。

まだ指定席電車じゃないのに、我慢が出来なくなって弁当にがっついてるのは、
間口と真帆、其れにキャルナス。

「おおっ!これが東京の名物の深川飯ですね!!」

キャルナスは深川飯をすごい勢いで食べる。

「キャルナス様、汚いです。ゆっくり食べてください。」

めちるは綺麗な白いハンカチで、押し付けるかの様にキャルナスの口を拭く。

これじゃあどっちが親代わりなのかさっぱりわからない。

「あ、間口もやばいよご飯粒が!」

間口の口周りについていたご飯粒を美紗も拭いてやる。

「俺、トイレ行ってくる……」

途端に顔を真っ赤にさせて、通常の電車にあるわけがない、
幻のトイレに向かう間口。

「吾平君は随分と照れ屋さんなんですね。」

鎖葉斗は面白そうに間口を見て、声を弾ませた。
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