銀鏡神話‐翡翠の羽根‐
キャルナスに続く鎖葉斗、真帆、間口、そして美紗。

「きゃ、キャルナスさん! いいんですか!?

めちるにあんな大群のモンスターを任せて!?」

美紗は心配になりキャルナスに聞く。

「大丈夫、めちるの魔法の才能はピカイチだよ。」

微笑むキャルナス。

「でもやっぱ一人じゃあぶな……」

「美紗、」

美紗の言葉を遮るのは真帆。

「一人じゃなきゃだめなんですよ。

彼の子の魔力は強力すぎた。

近くにいるものあるもの、
敵味方関係なく無差別に破壊する。」








ギシャアアァァ!


めちるに襲いかかる数百体ものモンスターたち。

「ああ、少し長い詠唱が必要ですね。

・我に刃向かう愚者を根絶やしにしろ・

一触即発 ドラブスト・レイバルド!!」

めちるが詠唱を唱え終えた時には、辺り一面の木、草、花、石、
そしてモンスターたちは消えていた。

立っているのはめちるだけだった。






「アヤセ一族という妖の一族の生き残りなんですよめちるは。

アヤセは神にも許されない流域の力を持っている、
この世で最古で最強の魔族ですね。」

最強と言われても今一実感がつかない美紗。

もっと良い例えは無いかと考えた鎖葉斗は、一言付け足した。

「かく言うボクよりも、めちるの方が魔力は上ですよ。」

「え!?」

鎖葉斗より上と聞くと実感が違う。

めちるの実力を知った美紗だった。
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