銀鏡神話‐翡翠の羽根‐
*鎖葉斗の試練
「貴方は普通じゃないの、D-R57。」
ディーアールゴーナナ。
僕の番号。
……僕には名前が無かった。
此の番号が唯一、僕の存在を証明するものだったんだ。
「普通じゃないの?」
「ええ、貴方には魔王の血が流れてる。」
魔王――――
支配者でも神でも無い。
支配者><神
ならば、
支配者=魔王=神
といったところ。
どちらでも無いそれは、存在理由が無い。
支配者は世界を屈させる者。
神は支配者を見守る指導者。
魔王は、此の世界にいる意味が無かった。
それどころか、支配者と神と等しい力を持っているそれは、
ある意味私たちの“脅威”だった。
「僕が――――?」
「えぇ。そこで世界をちょっと壊してみない?」
・
・
・
・
・
・
「――――ここか。」
僕が送り込まれた記憶の世界は、実験兵創出研究事務所。
醜い場所。
何の罪もない、捨てられた子供達を、
政府の新しい戦闘道具の実験台にする。
さぁ、考えている暇は無い。
僕の試練は、屍たちの削除。
掃除の時間だ。
「どうして……」
現れた屍。
どす黒い気迫。
腐った肉体。
醜いよ、君たち。
・
・
・
・
・
・
人を殺め続けるのが僕……白露 鎖葉斗。
沢山の屍たちは僕によって死界に送られた者たち。
もう数え切れない。
「何故」
「何が」
「何で」
「教えて」
鬱陶しい奴らだ。
人に問いかけることしかできない。
独楽 裡音――――
彼の様な優れた人物がこの愚者たちと同じ、
問うことに執着してるのが本当に理解に苦しむ。
まぁ僕は問わないけどね。
「戻れ、お前たちの居場所は此処じゃない、下だ。」
僕は屍たちに鎌を振り回した。
屍は下へ逃げて行く。
ディーアールゴーナナ。
僕の番号。
……僕には名前が無かった。
此の番号が唯一、僕の存在を証明するものだったんだ。
「普通じゃないの?」
「ええ、貴方には魔王の血が流れてる。」
魔王――――
支配者でも神でも無い。
支配者><神
ならば、
支配者=魔王=神
といったところ。
どちらでも無いそれは、存在理由が無い。
支配者は世界を屈させる者。
神は支配者を見守る指導者。
魔王は、此の世界にいる意味が無かった。
それどころか、支配者と神と等しい力を持っているそれは、
ある意味私たちの“脅威”だった。
「僕が――――?」
「えぇ。そこで世界をちょっと壊してみない?」
・
・
・
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・
「――――ここか。」
僕が送り込まれた記憶の世界は、実験兵創出研究事務所。
醜い場所。
何の罪もない、捨てられた子供達を、
政府の新しい戦闘道具の実験台にする。
さぁ、考えている暇は無い。
僕の試練は、屍たちの削除。
掃除の時間だ。
「どうして……」
現れた屍。
どす黒い気迫。
腐った肉体。
醜いよ、君たち。
・
・
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・
人を殺め続けるのが僕……白露 鎖葉斗。
沢山の屍たちは僕によって死界に送られた者たち。
もう数え切れない。
「何故」
「何が」
「何で」
「教えて」
鬱陶しい奴らだ。
人に問いかけることしかできない。
独楽 裡音――――
彼の様な優れた人物がこの愚者たちと同じ、
問うことに執着してるのが本当に理解に苦しむ。
まぁ僕は問わないけどね。
「戻れ、お前たちの居場所は此処じゃない、下だ。」
僕は屍たちに鎌を振り回した。
屍は下へ逃げて行く。