あんたでいいや。
ぎゅうっ…
レンがあたしを抱きしめる力が、
強くなった。
「レン…苦しいよ…」
「だって。
アキ泣いてるじゃん。
俺まで泣きそうになる。」
優しいよね
レンは。
「でも、
仕事中でしょ?
あたし待ってるから。
早く終わらせてきて?」
「…アキ
大丈夫?
いなくならない?」
「何言ってんの…
ちゃんと待ってるから。
じゃあさ、
あたしあそこのコンビニでまってる。
終わったら来て?」
「うん…。
早めに終わらせるから!
じゃあ…またね!」
「うん…。」
後で、
ちゃんと言おう。
あたしは
レンが本当に好きだって。
レンは本命の人だって。