スクール・らぶ

なぜ?なぜこうなるの!?「へぇ〜!圭介くんと裕太くんって赤ちゃんの頃からの付き合いになるんですか!」
さっきぶつかった男の子と仲良くお話ししながらの登校中。
私、男の子苦手なんだよ〜!!
「だから、呼びすてでいいってば!なっ、裕太!?」
「あぁ。」
そっけない返事だな‥‥。そういえば、さっきから喋っているのは千沙ちゃんと圭介くんばっかりだなぁ。「琴音ちゃんもねッ!?」っえ!
「あ、ハイッ!」
いきなり名前よばれたからびっくりしちゃった。
ん?まてよ‥‥なんで私の名前を圭介くんが知ってるの?
「あっ、あの〜」
「私が教えたのよ、琴音!」
私の疑問を感じとったかのように千沙が答えた。
「えっ、でも私、まだ千沙ちゃんにも名前言ってなかったよね‥‥?」
そーだよね?
「カバンよ!カ、バ、ン!」カバン?あぁ、なるほど!!私はバッともっていたカバンの端を見た。
“河内琴音”と、しっかり油性マジックで書き込まれた文字に少し苦笑い。

「琴音!私も千沙って呼びすてでよろしく!」
りょーかいで‥‥す!




“天川高校”彫りこまれた石。正門を通るとそこは、とてつもにぎわっていた。
『おーい!裕太!圭介!こっち、こっち!!』
少し遠くでジャージを着た人が、大きく手を振っている。
「健先輩!!」
圭介くん‥‥じゃなくて、圭介の表情がパッと、明るくなった。
「千沙、琴音!また、後で!」
いつの間にか呼びすてになってる‥‥。
「うん!また後で!」
< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

未定

総文字数/326

恋愛(その他)1ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop