ダーク&ノイズ
闇に包まれてゆくなかで、のぞみの目にはテレビモニターに映った砂嵐だけが鮮明に見えている。
その砂嵐がじわじわと動き始めた。
(なに、これ?)
今まで何ひとつ見えたことはない。それが、今回に限って見えるものがあることが、恐怖を増大させた。
(もしかして──)
今度こそ自分の番が回ってきたのかも知れない。
そう考えたとたん、のぞみは画面からとびのくようにあとじさった。テーブルの脚に引っかかって、体が冷たい床に投げ出される。
振り向いたのぞみの目に、砂嵐が渦をまくモニターが冷たく光っていた。
ノイズが渦に引き込まれて、中心に黒い穴ができていた。その穴がじわじわと拡がりをみせている。
のぞみは目をこすった。
遠近感がなくなっているのか、その渦がモニターに映っているだけにも関わらず、目の前に迫ってきているように感じる。
その砂嵐がじわじわと動き始めた。
(なに、これ?)
今まで何ひとつ見えたことはない。それが、今回に限って見えるものがあることが、恐怖を増大させた。
(もしかして──)
今度こそ自分の番が回ってきたのかも知れない。
そう考えたとたん、のぞみは画面からとびのくようにあとじさった。テーブルの脚に引っかかって、体が冷たい床に投げ出される。
振り向いたのぞみの目に、砂嵐が渦をまくモニターが冷たく光っていた。
ノイズが渦に引き込まれて、中心に黒い穴ができていた。その穴がじわじわと拡がりをみせている。
のぞみは目をこすった。
遠近感がなくなっているのか、その渦がモニターに映っているだけにも関わらず、目の前に迫ってきているように感じる。