ダーク&ノイズ
(ウソだろ!)
声を出す間もなく、その脚も吸い込まれるようにモニターのなかに消えていった。
思わずドアを開いていた。
たった今までふたりいたのは間違いない。だが、今は部屋の隅で夢から醒めたような目をしている少女がひとりいるだけだ。
「お客さん!」
店員はあわててテレビの裏に回った。とはいえ、人が入るようなスペースがあるはずもない。
テーブルの下を覗き込み、ソファーを手荒くひっくり返した。
「どうなったんですか?」
その問いを発したのは、隅でふるえている沙理奈だった。
(こっちが聞きたいよ)
背筋に冷たいものを感じながら、店員は狭い室内を見渡した。
その頃、家宅捜索を行った署員から連絡をうけた刑事課課長の宇野警部は、受話器を置くと、署員に告げた。
「高崎正樹の自宅からビニール袋に詰められた三人の女性の全裸死体が発見された」
その言葉に署内は色めきたった。
声を出す間もなく、その脚も吸い込まれるようにモニターのなかに消えていった。
思わずドアを開いていた。
たった今までふたりいたのは間違いない。だが、今は部屋の隅で夢から醒めたような目をしている少女がひとりいるだけだ。
「お客さん!」
店員はあわててテレビの裏に回った。とはいえ、人が入るようなスペースがあるはずもない。
テーブルの下を覗き込み、ソファーを手荒くひっくり返した。
「どうなったんですか?」
その問いを発したのは、隅でふるえている沙理奈だった。
(こっちが聞きたいよ)
背筋に冷たいものを感じながら、店員は狭い室内を見渡した。
その頃、家宅捜索を行った署員から連絡をうけた刑事課課長の宇野警部は、受話器を置くと、署員に告げた。
「高崎正樹の自宅からビニール袋に詰められた三人の女性の全裸死体が発見された」
その言葉に署内は色めきたった。