ダーク&ノイズ
全てが自分の誤解だったと納得したとき、不意に涙があふれた。
嬉しいのとほっとしたのが交じり合った安心感。仲間がこんなにありがたいものだと感じたのは初めてのことだった。
「ちょっと悠美、泣かなくてもいいじゃん」
「もうー、悠美イタいよ、ちょっと」
そんな悠美を見て5人は笑いながらも、そんなに喜んでくれることに満足していた。
そして開けた中身は、悠美が好きなブランドの派手なバッグだった。以前からその店を通るたびに欲しいと洩らしていたものだ。確か3万はする高価なものだったはずだ。
「すごい、こんな高いの……」
目を丸くする悠美を笑顔で眺める夏美が、反応を確かめるように覗きこんできた。
「気に入った?」
「すっごく! 皆ありがとう。本当……」
ボロボロと頬を伝う顔を下に向けて、喉につっかえる言葉を何とか吐き出す。
「ホントさ……ありがとう」
その大げさな反応に他の五人が苦笑するなか、こじんまりとしたバースデイパーティーが始まった。
持ち寄った菓子とジュースだけのものだが、場はそれなりの盛り上がりを見せていた。
先日やったアルバイトは、大型電気店のオープニングの街宣コンパニオンだったという。
そこのバイト管理をする中年男性が何度もお尻を触ってきたのだそうだ。それは恰好の話のネタになっていた。
笑いながら聞いている悠美だったが、胸に刺さった罪悪感が徐々に膨らんでくるのを感じていた。もちろん、あの呪いの儀式を行ってしまったことが原因だ。
嬉しいのとほっとしたのが交じり合った安心感。仲間がこんなにありがたいものだと感じたのは初めてのことだった。
「ちょっと悠美、泣かなくてもいいじゃん」
「もうー、悠美イタいよ、ちょっと」
そんな悠美を見て5人は笑いながらも、そんなに喜んでくれることに満足していた。
そして開けた中身は、悠美が好きなブランドの派手なバッグだった。以前からその店を通るたびに欲しいと洩らしていたものだ。確か3万はする高価なものだったはずだ。
「すごい、こんな高いの……」
目を丸くする悠美を笑顔で眺める夏美が、反応を確かめるように覗きこんできた。
「気に入った?」
「すっごく! 皆ありがとう。本当……」
ボロボロと頬を伝う顔を下に向けて、喉につっかえる言葉を何とか吐き出す。
「ホントさ……ありがとう」
その大げさな反応に他の五人が苦笑するなか、こじんまりとしたバースデイパーティーが始まった。
持ち寄った菓子とジュースだけのものだが、場はそれなりの盛り上がりを見せていた。
先日やったアルバイトは、大型電気店のオープニングの街宣コンパニオンだったという。
そこのバイト管理をする中年男性が何度もお尻を触ってきたのだそうだ。それは恰好の話のネタになっていた。
笑いながら聞いている悠美だったが、胸に刺さった罪悪感が徐々に膨らんでくるのを感じていた。もちろん、あの呪いの儀式を行ってしまったことが原因だ。