ダーク&ノイズ
「あの、これは音声は入らないんですよね?」
唐突にそう言ったのは進藤だった。疑問を浮かべた表情で警備員に聞いた。
「はい、映像だけですが」
「なにか聞こえません?」
その進藤の言葉に、川田がボリュームを上げるように要求する。警備員が納得いかないような顔でスイッチを捻ると、ざわついたノイズが耳に障った。
そのノイズの隙間を縫って、それは微かに聞こえてきた。
川田の背後から悲鳴が響き渡る。のぞみが最初にその音に反応したのだ。
「うるさい! 聞こえないだろうが」
イラついた川田が怒声を上げた。その騒ぎを収め、のぞみを一瞥すると再び画面に向き直る。
「まったく……」
そう悪態をついたのは一瞬だった。
……
川田の表情が変わった。
眉間に指をやり、斜めに睨むように画面を見つめると、その音は確かに川田の耳に飛び込んできた。
コオーン……
唐突にそう言ったのは進藤だった。疑問を浮かべた表情で警備員に聞いた。
「はい、映像だけですが」
「なにか聞こえません?」
その進藤の言葉に、川田がボリュームを上げるように要求する。警備員が納得いかないような顔でスイッチを捻ると、ざわついたノイズが耳に障った。
そのノイズの隙間を縫って、それは微かに聞こえてきた。
川田の背後から悲鳴が響き渡る。のぞみが最初にその音に反応したのだ。
「うるさい! 聞こえないだろうが」
イラついた川田が怒声を上げた。その騒ぎを収め、のぞみを一瞥すると再び画面に向き直る。
「まったく……」
そう悪態をついたのは一瞬だった。
……
川田の表情が変わった。
眉間に指をやり、斜めに睨むように画面を見つめると、その音は確かに川田の耳に飛び込んできた。
コオーン……