ダーク&ノイズ
「あたし、わかんないよ……それより、琢己が心当たりあるって」

「ああ、そうだ。実はダチなんだけどさ、そのダチに霊能者の知り合いがいるんで」

「本当に!」

これぞという救いの道が開けたような気がした悠美は、涙で腫らした目を見開いた。

「今からその人のところに行くか?」

「行く!」

藁にもすがりたい悠美は、琢己の言葉に一筋の光明をみた気がした。

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