不機嫌マーマレード
「う~ん。悪いことしてなけりゃ何も言われないでしょ。」



一樹は俯いている。



え?何かしたの?



よぎる不安。



「多分・・・・。」



うんうん。



「してない。」



あ・・・・・っそ。



「今日だったね。仕事早退願い出してるから。午後から行ってくるよ。」



よろしく・・・と口の中でもごもごいうと、鞄を持って登校してしまった。
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