不機嫌マーマレード
「ありがとう、圭吾」


「ん・・・・」


ふわりと微笑む圭吾の表情にとくん、と胸の奥が突き上げられる。



私はジャムを一匙口に含む。甘酸っぱいイチゴの酸味が口内を支配する。


「美味しくない?」


「ううん。美味しい。」


圭吾が入れてくれる紅茶も手作りジャムも私は好きだ。



彼のロシアンティーは最高だ。



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