不機嫌マーマレード
そんなことを考えつつ、停留所でつま先をカツカツとコンクリートにタップしながらバスを待った。
街の中心部に入ると、駐車スペースが無い。今の職場に転職してからは自家用車を運転しなくなった。たまに休日に食料の買出しに行くときに使っている程度だ。
バス通勤は初めての経験。
入社当時はバスの揺れに戸惑い、会社に着いたときにはすっかり乗り物酔いしてしまって朝から最悪な気分だった。それも今ではもう慣れた。
仕事も何とか覚えたし、少しずつ任される仕事も増えてきた。
ただ、私が人と関わることが苦手なことを除いては。
「あの・・・。梼原さん・・・。」
「はい?」
資料をファイリングしながら振り向くと、経理の女の子が立っていた。
街の中心部に入ると、駐車スペースが無い。今の職場に転職してからは自家用車を運転しなくなった。たまに休日に食料の買出しに行くときに使っている程度だ。
バス通勤は初めての経験。
入社当時はバスの揺れに戸惑い、会社に着いたときにはすっかり乗り物酔いしてしまって朝から最悪な気分だった。それも今ではもう慣れた。
仕事も何とか覚えたし、少しずつ任される仕事も増えてきた。
ただ、私が人と関わることが苦手なことを除いては。
「あの・・・。梼原さん・・・。」
「はい?」
資料をファイリングしながら振り向くと、経理の女の子が立っていた。