不機嫌マーマレード
結局のところ、その日の私は3時間の残業になったわけで。


家に帰る頃にはボロボロ状態だった。


先輩後輩の位置関係は変わらない。私が彼女や部長の上にでも立たなければ今の状況はこの先も続くのかもしれない。冗談じゃないよ。年下の人間に顎で使われるなんて私のプライドが許さない。(プライドなんて本当はもう無いはずなんだけど・・・)いつかこの二人に仕返ししてやるわ!と心の中だけで許される言葉を頭の中で連呼する。


こんな時でも家に帰ると熱いお風呂に入ることは欠かさない。私が唯一ホッとする時間。これを奪われたら礼美の事でイライラしっぱなしなのかもしれない。
< 41 / 60 >

この作品をシェア

pagetop