ガールズ・トーク

「智子、ご飯出来たよ」

「今日のメニューは？」

「あまりもの丼」

「また〜？」

「贅沢言わないの。
ワイン飲むんでしょ。
チーズオムレツも付けてみた」

「さすが、里美さま」

二人の夕飯はいつも
お店の余り物だ。

「今日も一日お疲れさまでした」

ワイングラス片手に
智子はニコニコしていた。

「でさ、お見合いの話だよ」

「もう嫌なのよ。
恋だの愛だの言うの。
７年恋愛して
たった２ヶ月前に
現れた女に私は
負けたんだよ。
屈辱だよ自信無くすよ。

でも、結婚したい。
お見合いなら楽じゃん。
お互い目的は１つ。
結婚なんだもん」

「私は反対してないよ。
智子が幸せになれれば
それが１番だし、
ただね・・・」

「ただ何よ」

「なんか投げやりの
ような気がする」

「投げやりでも
いい出会いかもしれないじゃん」