ガールズ・トーク
2人が同じ場所で
同じ時間を過ごしていた
時には感じていなかった
心の距離を卒業してから
隆は感じ始めていたのだろう。

自分より少し後ろを
歩いていた千春が、
就職して社会的にも
収入的にも先を越された
気になったのかもしれない。

「ごめんなんて
言わなくいいよ。
私が好きで勝手に
待ってるから」

「ありがとう」

千春は、未来の約束を
手に入れ少し嬉しそうだった。

未来の約束・・・。

望む未来なのか・・・

望まない未来なのか・・・

それは、まだ

誰にも分からない。
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