ガールズ・トーク
あの日以来、
千春はあまり
「ラバーズ」に
顔を見せなくなった。


バイトのか帰りの
隆がカウンターで1人、
スケッチブックに
ラフがを描きながら
1人過ごす時間が
増えていた。

「千春ちゃんは
元気なの?」

余計なお世話と
思ったが、
里美はどこか
気になっていた。

「元気みだい
ですよ」

「みたいって…
会ってないの?」

「ダメなんんですよ。
俺が…自分がどんどん
小さな男に思えてきて、
千春と会ってると、
嫉妬するんです。
千春に…。
自信無くすんです」

「千春ちゃんが就職して、
自分がバイトだから?」

「それもあります。
やっぱり、収入とか
違うから。
そうすると、ご飯食べに
行ってもあいつ
俺の分も払おうと
するんです。嫌なんです。
プライドっていうか、
自分があいつの
ヒモになったみたいで」

「隆君はヒモなの?」

「違います」
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