ガールズ・トーク
どこで、ボタンを
掛け違えたのかは
誰にもわからない。

だけど、それに
気が付いた千春は
ボタンを一度全部
外したのだ。

掛け違えたボタンは
また、自分で
掛け直せばいい。

人は、そうやって
成長するのだ。

千春は残りの
アップルティーを
一気に飲み干した。

「また、
アップルティー
飲みに来ます」

「頑張ってね」

「はい。
未来は自分で
手に入れます」

「千春ちゃんなら
出来るよ」

未来は自分で
手に入れる。

それが1番いい
生き方なのかも
しれない。

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