この果てしない空
ボソッ
「あの子大人しそうなのに、夜うろついてんだってな。」

ボソッ
「地味なのによくやるー!
援助交際とかやってんですかー?」

あはははと笑う男子二人。

夜ならふざけんじゃねぇと叫んぶとこだが、もう無視無視。

「おい。」

えっ?

振り返ると、男子二人の前に柊がいた。

「なんだよ。お前。」

「てめぇら、人を馬鹿にして楽しいのか?
人を馬鹿にしたいのなら、てめぇらでいいあってろよ。
馬鹿同士だからいっぱい話すことあんだろう?」

「てめぇ!!!」

「おっ?図星?」

男子二人のうち一人が柊に殴りかかろうとした。

私はとっさに柊の前に出てしまった。
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