この果てしない空
ガラッ

『失礼します。』

私は保健室のドアを開けた。

「やっと来たわね。
待ってもこないから帰っちゃったのかと思ったわ。」

『ちょっと、クラスメイトの人としゃべってしまって…。』

「そう。
でも今日はあんま学校内うろつかないようにね。
からかわれるわよ?」

フゥと一息ついて座る先生。

『もう、からかわれました。
でも、私は何言われても学校では大人しくしてます。』

「そう。
あ、プリントここにあるわよ。
奥の部屋使っていいからやっちゃいなさい。」

『あ、はい。』

私は先生からプリントをもらい、パラパラと見る。

10枚だがほとんど復習問題。

2時間でできるかな。

『ぢゃ奥の部屋借ります。』

「どうぞ。」
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