この果てしない空
「はい。どうぞ。」

すっと柊の前にお茶を出す先生。

「ありがとっす。
ってか、あと8分しかねぇ!」

時計を見て叫ぶ柊。

『次なんだっけ?』

「ハゲ。」

あ、英語か。

英語の先生はテッペンがハゲてるから、周りからハゲとか河童とか言われてる。

『あの先生嫌いだったからよかった。』

「高柳さんでも人を嫌うことあるのね。」

サラッという先生。

私だって人嫌うことありますよ?

私の横ではお茶を一気飲みしてる柊。

「あ、悪いってことぢゃないのよ。
ただ優等生な高柳さんを見てきたから、びっくりしちゃって。」
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