この果てしない空
私は必死にプリントをやった。

『やっと終わったぁ!』

「あら、今終わったの?」

『はい!
10枚もあったから終わるか心配だったんですけど、なんとか4時限目入ったとこで終わりました。』

「高柳さん、勉強集中したら周り何も見えなくなるタイプ?」

『え?あ、はい。
プリントやってるとき先生声かけたんですか?』

「私じゃなく、柊君が声かけたわよ。
2時限目英語長引いてこれなかったからさっききたのに、名前呼んでも気づいてくれないって落ち込んでたわ。」

あらら…。

『私周りの音とか遮断するんでるよねー。
あとで謝ろう…。』

「それがいいわね。
あ、プリント終わったなら出して来ちゃえば?
仲瀬先生、授業入ってないわよ。」

『あ、じゃあ行ってきます。』

すぐにプリントを持って私は仲先のとこに向かった。

『柊また来てくれたのに気づかないなんて。』

トコトコ歩きながらそんなことを思う。
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